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弦楽器の魅力って

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弦楽器の魅力って

統計から読む弦楽器

弦楽器の扱いで日常的に気を付けるべきことは駒の状態です。
少なくとも教師の方には知ってもらいたいことですが、自分でもできればトラブルを未然に防ぐことができます。



こんにちは、ガリッポです。

弦楽器の駒は表板と弦の間に挟まっているだけで接着などはされていません。
そのためずれて来たり傾いたりすることがあります。

なぜ接着しないかと言えば、消耗品で交換が必要だからです。
あまりにも丈夫な駒にすると柔軟性が無くギャーと酷い音になります。

10~20年くらいで交換が必要になると考えておいてください。
使用頻度によっても違ってきますが、これから紹介するようなメンテナンスを欠かさなければ長持ちして費用を節約できます。扱いを知らないと2~3年で駒がダメになってしまうこともあります。

駒の位置を微妙に動かすのに私たちは小さなハンマーを使うことがよくあります。

これは魂柱を動かすときに使うもので弦楽器専用の道具です。

縦方向に動かすときは駒の足元を叩きます。

横方向でも足元を叩きます。これはビオラですがヴァイオリンでも同じです。チェロならもっと大きなハンマーが必要です。

ユーザーがこのために魂柱用のハンマーを買うのは大変です。
次のようなものを作ってみました。

聖徳太子が持っている笏(しゃく)のようなものです。


重量があるほうが弦の力に負けないので黒檀で作ってみました。ただの棒もつくってみましたが根元が細い方が持ちやすいのでこの形は使いやすいです。
このようなものは市販されていませんから私が作るしかありません。
商品化しても面白いかと思います。古いチェロの指板のリサイクルとして作りました。

しかしどこの家にもあるような身近なもので何かないかと考えてみました。
その結果みつけたのが…・

これです。これなら家にあると思います。ティースプーンです。
くぼんだ所に親指を入れて持つと持ちやすいのです。ちょっと軽いのですがこの写真のものは柄の形がちょうどいいです。




これをつかってどうやって正しくするかまとめてみました。

駒の位置の調整
1.用意するもの


①メジャー
メジャーはホームセンターで売っている最も小さいものを用いると良いと思います。

このようなものが売られていると思います。
こんな優れたものが売られているのは日本くらいのものでしょう。大きな巻尺や定規では測りにくいものです。日本に住んでいるみなさんなら簡単に入手できるはずです。


②ティースプーン(ヴァイオリン、ビオラ)
駒を動かすときに軽く叩いて移動させます。
そのために我々は小さな魂柱用のハンマーを使うことができます。そのほか身近にいろいろな工具もありその辺にあるものを使うことができます。

チェロの駒はスプーンではびくともしません。ホームセンターなどで売っている一番小さな金づちを使うと良いでしょう。かなり強い力で叩く必要があるので怖い人は職人にやってもらったほうが無難です。



2.ストップ長

駒の位置をストップと言います。
現在ではヴァイオリンとチェロではその長さが決まっています。
ヴァイオリンでは195mm、チェロでは400mmです。

f字孔には刻みがあり内側の刻みがストップの位置になるように作ります。



「現在では」ということは昔は決まっていなかったということです。
特にチェロの場合20世紀に入っても決まっていませんでしたから戦後になってからです。
戦前の東ドイツの量産品はほとんどんが410mmありさらに長いものもあります。

ストップや弦長が長いと弦を押さえる指と指の間隔が広くなります。手が小さい人にとっては厳しくなります。


ややこしいのはビオラです。
ビオラは今日でもサイズがいろいろあるためにストップの長さも違います。
設計者の思想によっても異なってきます。

ストップについては過去に説明しています。
http://ameblo.jp/idealtone/entry-11814847311.html

ネックの根元にメジャーをひっかけます。右も左も同様です。


駒の足の中央がヴァイオリンなら195mmになるようにします。この楽器はオールドなのでf字孔の刻みの位置は正しくなく少し長いです。ストップの長さは197mmあります。しかしながらこれくらいならずらしても問題はありません。ストップが長すぎると指が届きにくくなり数ミリでも気付く人は気付きます。短いほうは歓迎する人もいます。



このようにスプーンを持てば楽器にも指にもダメージは無いでしょう。
軽く叩いて動かします。

この時に気を付けるのは・・・・

駒の傾きです。このように後ろの面が表板のエッジの面に対して直角にします。
ペグを使って調弦していれば徐々に引っ張られて指板の方に傾いてきます。アジャスターを使っていればテールピースの方に傾いていきます。下の2弦をペグ、上の2弦をアジャスターのようにしているとねじれてきます。

駒を動かすときにあまりにも位置がずれていて5mm以上動かすような場合には気を付けないと駒が傾きすぎて倒れてしまうことがあります。少し動かしては駒の傾きを調整していく必要があります。

駒の傾きを調整するときは駒をつまんでブレーキがかかるようにします。写真ではカメラを持っているので片手でやっていますが両手で駒の両側を持つとより安全です。左右を交互に押して歩くようにしても良いです。

弦と弦の間に指を入れるのも有効です。

駒を転倒させるとアジャスターで表板に傷をつけてしまいます。間にハンカチのようなものをはさめばいざ倒れてもダメージは防げます。駒の上部は割れやすいところでもあります。無理な力を加えないように慎重に行う必要があります。

高音側と低音側も本来なら同じストップの長さにすればいいはずなのですが楽器には誤差があることもあります。


このように低音と高音の2弦の長さを測って同じになっていればOKです。
違う場合駒の右側を測って195mmにして左側は弦長によってきめるということもできます。


ただし長さが違う場合、駒の傾きが左右違ったりすることもありますからくれぐれも傾きには注意が必要です。真上から見れば分かると思います。



3.左右のずれ
駒は楽器のセンターに位置するように楽器は作られます。
バスバーも駒の足と正しい位置関係になるように取り付けてあるはずです。
従って楽器のセンターに駒が来るようにネックを取り付けるのが理想です。

というのは指板と駒がずれていると押さえる部分の指板が足りなくなります。

画像で見てみましょう。

指板を目線で真っ直ぐに見たときに赤の矢印で示したはみ出ている駒の部分が左右同じになるようにします。これは指板よりも駒のほうが幅が広いですが、指板のほうが駒より広く見えることがあります。その場合も左右が同じになるようにします。

この前アマチュアの職人の作ったヴァイオリンの指板が曲がっているという話でしたがこういうところがきっちりしないのです。このような微妙なところがきっちりできてるのがプロなのです。

ネックが斜めに入っていると駒の位置がセンターに来なくなってしまいます。ネックを取り付ける作業はとても難しいのです。

スプーンで動かせます。

駒を横に動かすと弦の力で多少前後に勝手に動いてしまいます。そのため先ほどの手順でもう一度ストップの長さが正か確認します。



これで正しい位置に駒を動かすことができました。この時に音は微妙に変化します。

これを利用すれば音の微調整が可能です。ほんのわずかな位置のずれでも音が変わります。魂柱を動かすのに比べるとリスクが低いです。ただし大きく変えると駒の位置が正しくなくなってしまうのでほんの0.1mm以下の話です。

わずかに動かしても調弦は狂いますのでその都度、調弦をし直して試してください。



気を付けるべきことがほかにもあります。
ニスがべとついている場合駒がくっついてしまうことがあります。そうなると動きません。強い力で動かすとニスや表板の表層が剥がれて駒にくっついてきます。かといってニスがくっつかないように駒に滑るものを付けると駒がずれてしまいます。これは私も解決法が分からない問題の一つです。スプーンで動かないときは職人に見てもらうほうが良いと思います。

チェロの場合には駒の足の左右が弦の力に押されて広がります。
そのため駒を合わせるときはあらかじめつっかえ棒を入れて駒の足を広げておきます。

つっかえ棒を外して完成した駒をそのまま置くと駒の形が表板のカーブにあいませんので弦を張るときは駒の足を少し広げます。バチッと音がしてハマります。左右に動かす場合に片側だけ押すと駒の左右の足の感覚が狭くなる可能性があります。その時は両足を広げるように引っ張る必要があります。ちょっと難しいですね。


コントラバスは駒を動かすのは大変です。普通の金づちが必要です。
慣れが必要です。





そのほか・・・

駒は弦の滑りをよくするために6B以上の鉛筆を擦りつけると良いです。ナットの方も同様です。弦を変えるときなどはすりすりとやると良いです。

駒の曲りについて

駒が弦に引っ張られて曲がってしまっています。

後ろ側の面は初めはまっすぐです。指板側はぎゃくにふくらんでいました。
こうなると駒はダメになってきています。もっとひどくなるとアウトです。水分と熱を加えることで真っ直ぐに直すことはできますが強度は無いでしょう。2回目ともなると新しい駒が必要です。

駒の交換が完了しました。

これが新品の駒です。駒は弦に引っ張られて曲がってきます。日頃から矯正していれば長持ちします。自分でもチェックできるようになる必要があります。

弦の高さについて
駒の位置については以上の通りですが、点検が必要な個所は他にもあります。弦の高さです。

このように指板と弦との隙間を測ります。

この高さが低ければ振動する弦が指板に触れてしまい異音を発生することになります。高すぎると強い力で抑えなければいけません。指板までの距離が長いのです。

好みの問題でもあり我々職人は演奏者のリクエストに答えます。「これが正しいのでこれで弾け」と強要する職人もいるかもしれませんが私はリクエストに答えます。

ヴァイオリンの場合、E線が3~4mm、G線が5~6㎜位です。スチール弦では低め、ガット弦では高めが適しています。写真ではヴァイオリンのG線が5mmになっています。


ビオラではこれの0.5mm増しくらいです(もちろんA線とC線のことです)。

チェロの場合には個人差が大きくプロでもいろいろな人がいます。
標準としてA線は5~6㎜、C線は7~8mm位です。スチール弦は低めでも大丈夫です。
好みによって差があります。上級者なら指の力が強いので高い弦高をもろともせず、それじゃないとダメだという人もいます。ただしアマチュアの生徒さんは大変です。とてもじゃないけど先生のようなセッティングでは弾けません。

チェロの場合には季節によって変化することもあります。あまり低くしすぎると季節が変わると新しい駒が必要になることもあります。夏用と冬用に二つ持つ人もいます。うちではめったにいません。日本の気候でどうなのかはわかりません。


弦高が高すぎる場合には駒を低く加工します。
これも自分でやるよりは職人に任せた方が良いでしょう。30分もあればできる仕事です。

駒は上部のカーブが適正である必要があります。平らすぎれば弓が他の弦を触ってしまいます。
オンラインショップなどで売っている安価なものはこのあたりはいい加減なものでまともに弾くこともできません。新しい駒が必要となると安く買った分はすべて飛んでしまいます。ペグもまともに機能せず、交換が必要でテールピースも中国製品のウィットナーのコピー商品ですぐに壊れてしまいます。数万円のヴァイオリンを使えるようにするのに5万円くらいはかかってしまうのです。セットの弓はヘロヘロでどうしようもないです。カーボンのものを買う必要があるでしょう。弦も訳の分からないものでひどい音がします。ケースはすぐに壊れてしまいます…。
結局10万円以上かかってしまいます。専門店で15万円くらいで見繕ったほうが良いと思います。



低すぎる場合は新しい駒が必要です。

また指板も使用しているうちに摩耗してきます。プロなら1~2年も持ちません。人によっては半年で摩耗してしまう人もいます。
指板と弦の距離ですから摩耗した指板では狂ってきます。


不自然に高さが変わる場合にはネックがグラついていたり表板の接着や、上部のブロックがグラついていることもあります。音程も狂ってしまうので修理が必要です。
まとめ駒の扱いに日ごろから気を付けると駒の寿命を長くできます。

傾きには常に気を付ける必要があります。新しい弦を張ると弦はどんどん伸びていくのでペグを回していくと駒が指板のほうに引っ張られていきます。駒が変形してしまうこともよくあります。

駒は薄い方が音響的には有利なのですが、使う人が扱いに慣れていなければ耐久性を重視して厚めにします。初心者向けの安い楽器では多くの場合そうなっています。駒の交換が必要になった時、これまでうまく使っている人なら薄めにします。

というのは数年で駒が変形してダメになってしまった人もいます。
欠陥だとクレームを言ってきた人がいますが欠陥ではありませんので無料で交換するのはできません。その一方で20年も使っている人もいます。あまり長く使っているとさすがに弦のかかる糸道が深くなってきて具合が悪くなってきます。10~20年くらいで交換するものと思っておいてください。



今回は金曜日の夜から日曜の夕方までなぜか日本のサイトの多くに接続ができなくなってしまいました。その間このブログにもアクセスできず記事を作成することができませんでした。
何の前触れもなく復旧しました。

今日はこれくらいにします。記事が書けないかとも思いましたが何とかなりました。




やってみてわからないという人がいたらコメント欄でも受け付けます。




弦楽器をのぞこう。


おはようございます!


オールドヴァイオリン専門店
㈱ダ・ヴィンチヴァイオリン
代表の山口保行です。
  今日はクサン工房製のオールドヴァイオリン1本目を紹介します。クサン工房は父(Francois)である親方と息子達(Francois Hippolyte、Nicholas)、お弟子さんによって1800年中ごろから終わりまでフランスのNeufchateau(ヌシャトー)で弦楽器の製作をしていました。  クサン(工房)のヴァイオリンは何といっても「オールド仕上げ」(主にイタリアンオールドコピー)です。イタリアンラベルが貼ってありますがクサン工房の楽器に使用される典型的な材料、楽器の作り、ニスの仕上げですぐにクサン工房製とわかります。  今回は3本入荷しましたので順に紹介していきます。では早速1本目のヴァイオリンを見ていきましょう。  全体像から     中心部です。すこし幅広なところがクサン工房っぽさを出してますね。f字孔はとてもスッキリと上手にカットされてますよ。      f字孔を横から見ると結構段差があります。イタリアンオールドのコピーですからそれだけ「ふくらみ」があります。板も厚いですね。      表板は1枚なので良く見ると高音側の木目は狭く低音側は幅広くなっています。       弊社で継ぎネック、指板も新調しました。     糸巻きも穴埋めしてローズの新しいペグを入れました。これで調弦は心配なしです。       スクロールです。     クサン工房のスクロールは素朴というかプリミティブな雰囲気があってカワイイですね。    低音側です。横板は裏板同様あまり木目がないものです。     テールピースはあえて色の濃い柘植(つげ)にしました。黒檀、金のアジャスターとのハーモニーが素敵でしょう?自画自賛、見た目は大事です。       あご当ては糸巻きと合わせてローズにしました。       では裏板を見てみましょう。     新作しか見ていない方々にとっては「あれ、あまり木目ないじゃん?」と思うかもしれませんね。でもこの木目が無い裏板こそ「オールドヴァイオリンらしさ」です。ぜひイタリアンオールドヴァイオリンの写真集をご覧いただき、多くの楽器がそれほど木目が無いのをご確認ください。   あとこの楽器の特徴、クサン工房にありがちなのが手書きパフリング(楽器の縁周りにある二重線)です。通常は溝に3本の木を入れる象嵌(ぞうがん)なのですがこれは線を引いているだけです。手抜きじゃない?といわれれば否定はしませんがそれもオールドヴァイオリンらしさです。       この手書きパフリングといえば、オールドイタリアンヴァイオリン、ミラノの製作者にTestore(テストーレ)というとても有名な方がいます。その製作者のヴァイオリンのパフリングは象嵌もあれば手書きもあります。それもテストーレの特徴ですね。   せっかくなのでお勉強しましましょうか!写真集「Four Centuries of Violin Maiking」でCarlo Antonio Testore(カルロ・アントニオ・テストーレ, Mlano,1693-1765)の楽器と比較してみましょう~。   まず表(P588、1736年製)です。センターは少し幅広だけれどf字孔なんか似てるでしょう?     裏(P591、1752年製)です。Cカーブは中央は少し違うけれど、下のコーナーなんかは似てるかな、でもテストーレコピーではないのでちょっと苦しいか?     例の手書きパフリング(P:同上)です。    ほら、何千万円もする楽器でも手書きパフリングです。こうしてみると、オールドっぽさが出ているとっても素敵な楽器に感じられますね。   解説は以上となります。このヴァイオリンはあまり弾かれていなかったのか、一切割れもないとても保存状態が良い楽器ですので安心してお使いいただけると思います。  クサン工房のヴァイオリンは当時からイタリアンオールドヴァイオリンへの憧れから人気のあったため人気があったのでしょう。工房製なので値段も比較的手ごろです。雰囲気あってオールドヴァイオリン好きな初心者の方にはバッチリですね。
 このオールドヴァイオリン価格は下記の画像をクリック!   ご質問、試奏のご予約は今すぐ!お客様ご相談窓口へ 電話:03-6671-3746お問い合わせフォーム 今日もありがとうございます。代表取締役 山口保行
 東京メトロ有楽町線「新富町駅」直結!Pierre Guillaume の弓在庫日本一!
 オールドヴァイオリン専門店株式会社ダ・ヴィンチヴァイオリン
弊社ホームページは画像をクリック↓
 Da Vinci Violin Co.,Ltd------------------------------------------------
東京都中央区築地1-2-1
プライムメゾン銀座イースト204
電話:03-6671-3746 
------------------------------------------------  via オールドヴァイオリン専門店 ダ・ヴィンチヴァイオリン
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