弦楽器 のどごしのキレより、オシッコのキレ。
公式ハッシュタグランキング: 位 ※正式タイトルはストレイテナー × go!go!vanillas 2017.6.18. Yokohama BayHallです
昨年は6月から11月までフェスシーズンを跨ぎながら半年に及ぶツアーを敢行したストレイテナータニタとのコラボの一貫で「月に読む手紙」、昨年のツアーの模様を映像化したライブDVDをここまでリリースしているものの、9年ぶりに開催される対バンツアー「BROKEN SCENE TOUR」からいよいよ本格的にテナーの2017年スタートであるこの日のゲストは先日、ホリエアツシが初のプロデュースをgo!go!vanillasBayHallで主催ライブを行うのは実に10年ぶり
しかしながら過去に豪雨の中でライブが行われたり、春とは思えない極寒、更にはこの日も急遽仕事が入り雨のなかで会場へ向かうことになるなどこの会場との相性は最悪分かっていたとはいえ、入場すると既に満員御礼で後方からではなかなかフロアを見下ろすことができない状態背が低い自分にはこれらキツい
・go!go!vanillasそんな状況ではあるが、定刻ピッタリにライブはスタート洋楽に疎いリスナーでも馴染み深い「Mr Blue Sky」のSEに載って登場したのは先行のバニラズいつの間にジェットセイヤは[Alexandros]のサトヤスのような特徴的なファッションになっている
「俺たちのロックンロールの魔法にかけてやる‼」
と言わんばかりの「マジック」のイントロから早くもロックの魔法の粉が飛び交うが、初見にはインパクト大なファッションを纏うジェットセイヤのパフォーマンスはあまりに自由その佇まいは後にシンペイが「アクロバチック」と称するほど
長谷川プリティーが総理大臣に扮し、平成生まれと昭和生まれの記者がダンスで勝負するシュールなPVが話題になった「平成ペイン」は2曲目新曲を勿体ぶるアーティストが多いなか、この異様な早さであるこの時期になると社会に耐えられず逃げ出してしまう若者も多いため、冒頭の
「輝く炭酸の泡ハジけて 夢から醒めた大人の群れ」
は心に突き刺さるしかし、ゆとり世代と括られがちな若者にエールを送るのがこの歌過去最高のセールスを叩き出したのは若者、なかでも新社会人にこの曲が強く響いたからだろう
シリアスな雰囲気から一転、「ヒンキーディンキーパーティークルー」で長谷川と柳沢が牧に負けじとステージ最前線に躍り出て、夜の宴を始めると、横浜のライブハウスで演奏するのは3年ぶりという牧の挨拶変わりのMCを挟んで、新曲鍵盤の同期を加えたポップスは古き良きロックンロール前作の「Kameleon Lights」はバニラズの幅広い引き出しを見せるアルバムだったが、今回はロックンロール色が強い作品になりそうな予感がする
すると2月にリリースされたシングルのカップリング「12:25」を普通に演奏この曲は途中加入の柳沢が初めて作詞作曲したものだが、柳沢は前のバンドでボーカルを行っていただけに歌が上手いそしてロックンロールよりR&Bの影響を強く感じさせるのが面白い
「僕は洋楽のバンドが好きでよく聞いているんですけど、ストレイテナーは音楽の楽しさを教えてくれるバンドで、そんな日本のかっこいいバンドに呼んでいただいて嬉しいです‼」
と牧がテナーをべた褒めすると、今日のライブでなぜ新曲や「12:25」のような曲をやったのか説明またジェットセイヤとホリエが長崎出身ということで横浜との共通点である中華街の話になり、牧が昨年ツアーで長崎を訪れた際に訪問したところ、中国語や韓国語だらけだったことから、
長谷川「ファンタジーの中国なんだよ」牧「日本で言う映画村みたいな?「それ誇張しすぎだろ」みたいな感じ?」長谷川「そう、だから粗を探しに来てるんだよ(笑)」
ととんでもない結論に到達なお集合時間の1時間前に到着していた柳沢は酢豚を堪能していたとのこと
MCのグダグダぶりはテナーを彷彿とさせるものがあったが、楽しいロックンロールバンドのイメージを定着させた「エマ」からはシーンを騒がせつつあるグルーヴの連続
ここで聞けるとは思えなかった「デッドマンズチェイス」はエマの
「横浜‼全員メインボーカル‼」
の叫びから始まり、
弦楽器隊は縦横無尽にステージを駆け回りポジションを入れ換えたり、牧のボーカルマイクに3人で寄せるなど本当に楽しそうジェットセイヤは「俺を忘れるな‼」と言わんばかり、首を動かしまくってたが(笑)
高速BPMの四つ打ちチューンでありながら、
「目先に囚われて我を失うな」
と力強く激励する「カウンターアクション」で踊らせると、
「ホリエさんが俺たちに大切な曲を作ってくれました。この曲はやればやるほどエネルギーを吸収して成長していています‼」
とホリエへ感謝を牧が述べ、最後はホリエがプロデュースした「おはようカルチャー」この曲の最大のポイントは声でサビを作ること邦楽シーンにおいてサビを声だけで成り立たせるのは珍しい(MUCCの「ハイデ」のような系統)だがそれは何色にも染まらないバニラズのスタイルそのものこれが武道館で鳴り響くとき、シーンは間違えなく変化してるだろうなあ
そんなバニラズのアルバム「FOOLs」はまもなくリリース9月にはツアーでここ、ベイホールに帰還する
セトリマジック平成ペインヒンキーディンキーパーティークルーラッキースター※新曲12:25エマデッドマンズチェイスカウンターアクションおはようカルチャー
・ストレイテナーバニラズが終わったのが18:50その間に照明のメンテナンスが行われていたため、テナーのライブが始まったのは19:20頃
「Mpls Rock and Roll」が場内に鳴り響けば、あっという間に満場一致の拍手が起こり、それに応えるようにメンバーも現れるが、ひなっちは「町田のヤンキー」よろしく、風貌がヤンキーに近づいてる
ホリエが先に出演したバニラズに感謝を述べるとあの同期が流れ始め、いきなり音楽の嵐こと「Melodic Storm」が襲来ワンマン、それもライブハウスということで当然
「BLOW! THE MELODIC STORM」
の大合唱が起こるが、バニラズを見た後だとパワータイプのシンペイのドラミングはよりパワフル
メッセージ性の強い「原色」では何にも染まらないテナーを称賛するように虹色で照らされば、「シンデレラソング」は音と音が凄まじく激突所々でひなっちはオートフィルターを踏み、ベースにあるまじき変音を呼び起こすが、「Cendrillon」で大合唱が起こるとは数年前に想像しえない光景(ロッキンで初めて聞いたときはモッシュの嵐になっていた)
「今日は絶好調です。踊りましょうか。」
と自画自賛するホリエの宣言通り、OJのクールかつ情熱なギターソロが目立つ「KILLER TUNE[Natural Born Killer Tune Mix]」で「オイオイオイ‼」の合いの手と共に更に踊らせれば、この流れでは欠かせない「Alternative Dancer」、
「夜が明けるまで泣け 涙が乾くまで まだ誰もいないステージで光が踊ってる」
と「踊る」キーワードが呼応する「From Noon Till Dawn」ではサビで獰猛なシンペイのドラムが炸裂する
普段のテナーのライブに足を運んでいる人からすればやや物足りなくも感じるが(そもそも持ち時間がいつもの半分だからこうなるのは仕方がない)、随所でドラムのアレンジを変えたり、オリジナルにないフレーズを加えるなど常にリニューアルを怠らないのがテナーの良さ「DISCOGRAPHY」なんかもはやオリジナルの面影は皆無だし、「SAD AND BEAUTIFUL WORLD」があんなに進化するなんてかつては想像できなかった「VANDALISM」から「KILLER TUNE」へ連結させる離れ業もやっていたし、このバンドのアレンジ力は群を抜いてる
そんな痛烈な演奏はさておき、シンペイの
「バニラズは今日がツアーファイナルと言ってるけど、きのこ帝国と既にファイナルやってるから(笑)」
からやはりMCは脱力モードテナーをあんなにも誉めちぎったバニラズに対し、テナーは先輩故にかバニラズを弄りまくり、
「ジェットセイヤはアンドロイド」「風呂のなかでも革ジャン」「革ジャン脱いだら汗がドバーッと出る」
とジェットセイヤを集中砲火長谷川は汗をかなりかいていたらしいが、シンペイ曰くジェットセイヤは汗1つかいてなかった模様また柳沢は秋田出身ということで秋田小町の言葉通りクラスには美人さんだらけひなっちの地元、町田は対照的だったようだが(笑)
長いMCタイムですっかり落ち着いたあとは、OJのカッティングとリズム隊の絶妙なグルーヴが徐々に火を帯びていく「You and I」を久々に鳴らすと、かつてはフェスの定番だったが今ではワンマンくらいでしか聴けないセンチメンタルな「シンクロ」を叙情豊かに、アルバムに収録されたとはいえ、初出がカップリングであったことが信じられない「覚星」とメロウな曲が続く牧がテナーを「音楽の楽しさを教えてくれるバンド」って絶賛していたのは、テナーが常に新しい顔を見せ続けるからだろう「LINEAR」や「CREATURES」なんかは特にそうでテナーは定期的に実験的アルバムをリリースしていたそして未開拓領域を開くことで、触れてない世界を伝えるだからこんなにもテナーは幅広い音楽を鳴らしてくれるのだろう
「横浜はいいね、はーまーみたいな(笑)」
という理解不能なホリエの一言に観客は呆気に取られていたが(笑)
終盤「DAY TO DAY」で一瞬の宇宙旅行を体感してから、
「今年最後の海へ向かう」
というフレーズとメロディーの美しさから久々にヒット曲になり、海上に面するこの会場にピッタリな「シーグラス」はいつ聞いても美しいまだ最後の海にはしたくないけど
そしてラストはここのところ、終盤に演奏されることが多い「羊の群れは丘を登る」
「バイバイ」
というフレーズが強く印象に残る以上、この曲の定位置はクライマックス以外考えられないOJがならす繊細なリフはいつまでも聞きたいものだ
アンコールでツアーTシャツに着替えて登場すると、ひなっちが柳沢と盛岡の打ち上げで話したという都市伝説を語ろうとするもこれをホリエが全力で阻止ベースをもっていないひなっちをOJが注意し、他のメンバーがギターを持っていないOJに反撃しようとするも、
「ギターを持ってなくても…演奏はできる…‼」
とブルースハープを取りだし、まさかの「YES, SIR」特別なアレンジもない、まさに初期衝動なガレージロック瞬間風速のダイナマイト
本当のラストは「TRAIN」冒頭の
「長い雨が止むと無音の季節が来て」
は梅雨本番で雨が降っていた今日、これほど似合う日はないしかし同時に昨年、絶望の半年を過ごし、12月から3月まで無音の森をさ迷っていた自分に、このフレーズは強く突き刺さったMステで出会って以来、ずっと大切にしていたこの曲で泣かされる日が来るとは…
終演後、バニラズを呼び改めて感謝を述べるとホリエがバニラズの新作を太鼓判その一方で長谷川が、「なにかしゃべる?」とマイクを向けようとしていたひなっちに謙遜しているのが非常にユニークだった
テナーのツアーはほぼ毎回参加し、時には同じツアーに3回参加したこともあるしかし、テナーのライブに参加したあと、常に言葉に詰まる感想を述べたくても上手く言葉が出ないのだそれはライブ後、「言葉にできない想い」に心が埋め尽くされているからだろうかそうでないとしてもやはりテナーは自分のなかで1番のバンド
セトリMelodic Storm原色シンデレラソングKILLER TUNE[Natural Born Killer Tune Mix]Alternative DancerFrom Noon Till DawnYou and Iシンクロ覚星DAY TO DAYシーグラス羊の群れは丘を登る(Encore)Yes, SirTRAIN
Next Live is ... indigo la End @ EX THEATER ROPPONGGI(2017.6.23.)
弦楽器の大運動会
9月22日
調布市グリーンホール 大ホール
バッハ・ゴレギウム・ジャパン公開リハーサル vol.26
モンテヴェルディ《聖母マリアの夕べの祈り》より
出演者の中山美紀さんの告知を見て、公開リハーサルに行って来ました。(^-^)/♪
始めに、鈴木雅明さん(指揮)の解説が有り、公開リハーサルが始まりました。
弦楽器も管楽器も、全て古楽器での公開リハーサル。
モダンの楽器では、味わえない荘厳な響きと美しい合唱が印象に残りましたね。
少し、調布市グリーンホールは遠かったですが、本当に良い体験でしたよ。♪ヽ(´▽`)/
バッハ・ゴレギウム・ジャパンの公演
今回出演のソプラノの中山美紀さんのコンサート♪
アルトの輿石まりあさんの出演するコンサート♪